福岡県内で今年1〜8月までに発生したひったくり事件が、昨年同期に比べ6割以上も減少したことが福岡県警のまとめでわかった。
同県内では昨年、9年ぶりにひったくりの発生件数が増加に転じたことから、警察や行政が防犯カメラの増設など対策に力を入れていた。県警は「市民への注意喚起や被疑者の早期検挙の結果ではないか」と分析している。
福岡県警によると、ひったくり事件は2003年の4637件(全国ワースト3位)をピークに年々減少していたが、昨年は824件(同6位)で、9年ぶりに増加。しかし、今年は8月末までで227件にとどまり、昨年同期の598件から62%も減った。
特に、例年最も被害が多い福岡市での減少が目立つ。早良署管内(早良、城南区)は前年同期比92%減、中央署(中央区)は同83%減となり、歓楽街・中洲が管内にある博多署(博多区)でも50%減った。ひったくりは全国的にも今年1〜8月の被害が前年同期比で19%減少したが、福岡の減り方は際立っている。
福岡市は昨年4月、街頭犯罪の抑止や犯人摘発に協力するため、防犯カメラの本体購入や設置費用などカメラ1台につき30万円を上限に補助する制度を開始。商店街や町内会などで街頭に取り付ける動きが広がり、今年3月末までに計64台が新たに設置された。
県警は中央署が昨年5〜10月にかけ、被害の多発地区を中心に「ひったくりが多発しています。バッグを車道と反対側に持ってください」などと呼びかけるスピーカーを50基設置。この結果、スピーカーを設置した周辺での発生は、昨年1〜10月までが月平均で計14・8件だったのに対し、11月は6件、12月は1件と目に見えて減った。
効果を確認した県警は以後、設置場所を変えて自転車の盗難や車上狙いに注意するよう呼びかけるアナウンスも流している。早良署も「ひったくりに注意」と書いたステッカーやポスターを街頭にはるなど、各署で対策に取り組んでいる。
同県内では昨年、9年ぶりにひったくりの発生件数が増加に転じたことから、警察や行政が防犯カメラの増設など対策に力を入れていた。県警は「市民への注意喚起や被疑者の早期検挙の結果ではないか」と分析している。
福岡県警によると、ひったくり事件は2003年の4637件(全国ワースト3位)をピークに年々減少していたが、昨年は824件(同6位)で、9年ぶりに増加。しかし、今年は8月末までで227件にとどまり、昨年同期の598件から62%も減った。
特に、例年最も被害が多い福岡市での減少が目立つ。早良署管内(早良、城南区)は前年同期比92%減、中央署(中央区)は同83%減となり、歓楽街・中洲が管内にある博多署(博多区)でも50%減った。ひったくりは全国的にも今年1〜8月の被害が前年同期比で19%減少したが、福岡の減り方は際立っている。
福岡市は昨年4月、街頭犯罪の抑止や犯人摘発に協力するため、防犯カメラの本体購入や設置費用などカメラ1台につき30万円を上限に補助する制度を開始。商店街や町内会などで街頭に取り付ける動きが広がり、今年3月末までに計64台が新たに設置された。
県警は中央署が昨年5〜10月にかけ、被害の多発地区を中心に「ひったくりが多発しています。バッグを車道と反対側に持ってください」などと呼びかけるスピーカーを50基設置。この結果、スピーカーを設置した周辺での発生は、昨年1〜10月までが月平均で計14・8件だったのに対し、11月は6件、12月は1件と目に見えて減った。
効果を確認した県警は以後、設置場所を変えて自転車の盗難や車上狙いに注意するよう呼びかけるアナウンスも流している。早良署も「ひったくりに注意」と書いたステッカーやポスターを街頭にはるなど、各署で対策に取り組んでいる。