リスク認知とリスクコミュニケーション

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例えばアメリカでは城砦都市ともいうべき、周囲を壁で囲み出入り口にはガードマンを配した、富裕層の暮らす地域が今でもあります。
住民にアンケートを取ると、殺人や強盗に対する恐れを訴え、それぼどの警備をしているのに自宅には鍵を掛けているそうです。
銃を持つ自由が認められ、殺人が頻発するアメリカでは、ここまでのリスク管理をしないと安心できないのかと驚きました。

治安の悪化が叫ばれているとはいえ、幸い日本ではめったに殺人事件は起こりませんが、空き巣などの窃盗事件はかなりの頻度で発生しているのが現実で、殺人などの重大犯罪も絶対無いとは言い切れません

セキュリティ機器のご提案をする際に、どの程度のリスク管理でお客様が納得し安心してくださるか悩む事があります。
人間は自動車事故や窃盗など身近で頻発するリスクよりも、飛行機事故や殺人など起こる可能性の低い重大(派手)な事故に、よりリスクを認知する傾向があることがわかっています。
このため、防犯機器の設置依頼を受けた際にも、リスクが低い場所に過剰な機器の設置を求められる事があります。
過剰な機器を導入するとやはりそれなりの費用は必要になってしまい、それならと必要な部分の機器を削ることを希望される事すらあるのです。

しかし、必要な場所に必要な機材を設置する事で、コストを抑える事は十分可能であり、お客様に対してリスクの説明を十分に行う事で過剰な設備を求められる方にも納得しコスト面でも喜んでいただく事ができると考えています。

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